治療家とは…セラピストとは…"会えない"先人の姿を目指して
若い時に椎間板ヘルニアをやったとのこと、病院での手術や治療では充分ではなくて、会社勤めもままならないほど動けなくて不自由だったそう…
取引先の会社にも迷惑をかけるとのことで、なんとか良くなる方法はないか‥と人づてに聞いたところ、どうやら山形にすごい整体師さんがいるとの話にたどり着いたそうです
なんでもこの先生、何しろやるのは「押す」か「引っ張る」か「蹴っ飛ばすか」。
なんですかそりゃ…(苦笑)。
この山形の達人先生に救われたという、出産後すぐのママさんの実話を紹介します
赤ん坊のおむつですら交換できないほどまともな生活ができない状態だったそうで。
原因はお医者さんに診てもらっても分からず…
この何しろ背に腹は変えられない、わらにもすがる思いというのはこういった状態なのでしょうか。
こうなったら場所が近いも遠いも関係ないですね。
車に布団を敷いてもらい、いわゆる救急車状態でご主人に連れて行ってもらったそうです
そしてこの整体師さんに診てもらい、施術はわずか10分ほど。
あれほど痛くて辛かったのが嘘みたいに取れて、治療室からスタスタ歩いて出てきたんですって!
もうそれは感激だったでしょう!様子が目に浮かびますね。
これも嘘みたいなホントのエピソードを聞いて、そんなわけないやろうとも思いながらも、「Jさん」も良くなりたい、藁にもすがる状態だったので連れて行ってもらったそうです
そして治療室の前で、マジックのような信じられない光景を見たと教えてくれました。
受付か問診のようなものを立ちながら書いていた女性が突然、ふらふらと倒れ込んでしまったこと。
その状況で整体の治療室に運ばれ施すこと約10分…なんとその女性、生き生きとした顔で戻ってきたそうなんですよ。
「Jさん」も腰が痛いのに腰を抜かすほどびっくり!
そしていよいよJさんの順番が。
聞きましたが、この整体の先生は鍼灸の資格も持っていたそうですが、Jさんの原因は、背骨に詰まりがあったようで、そこをゆるめて抜いたらヘルニアの痛みと股関節、鼠蹊部のしびれや痛みがすっかり取れてしまったとのこと。
もうスキップするぐらい元気になっちゃって、帰りには天元台のスキー場で遊んできたそうですよ。
それもすごくないですか!よっぽど嬉しかったんでしょうね。
今でこそマッサージや整体、鍼灸や整骨院、接骨院、カイロプラクティック、あん摩さん、リラクセーション‥
業種として確立され、治療院がコンビニ並みに沢山ありますね。
どこに行っていいのか分からないという人が大勢いる現状ですけど、この先生がご活動されていたのは50年くらい前の話し。
当然、整体とか施術なんて文化がない時代、病院に行くか薬草の葉っぱを貼った手当てしかない状況だったそうですから。
そんな時代の中での整体師の先生、ものすごい腕ですよね。
御存命ならぜひ治療を受けてみたかったもんです。
ゴッドハンドなんて表現は今は軽く使われるようになっていますけどこの先生、お姿は長いひげを生やし、とにかく「神々しかった」そうです
晩年はお弟子さんが7、8人もいながらも、どうしても先生にしかできない治療があったようですね。
習ったから出来る類の技術ではないらしい
直接お会いしていないので何とも言えませんけど、この大先生の人間力というか「勢い」というか鍛錬を積み重ねた人しか持てない「氣」や「生命力の輝き」なのでしょうか。
この「Jさん」、去年の夏過ぎは足腰の調子がとにかく悪くて、杖をついてやっとこ歩くくらいだったんです
クライアントさんからの紹介があり、ご縁があって僕に足踏みと足つぼ整体を任せていただいています
だいたい月1回ペースで受けていただいていますが、去年の秋だったかな、、
2回目の施術以降、杖なしでスタスタ歩けるまでに。
ファンも他県にまで多くいらっしゃるし、プロ中のプロであるいきがいの蕎麦打ち、まだまだ続けてほしいと思っています
ですがこういった先輩の治療が「根」にあるからこそ、僕の足つぼ整体が微力ながらも助けになっているのかなと感じたエピソードでした。
~ここからが大事な話しですよ~
そんな凄腕の先生ですら
最初の10年は治療院を持たずにひたすら出張施術をしていたそう。
基本、「助けて」と頼まれれば選り好みなんてせず謙虚に受けたそう。
しかも、てくてく自転車に乗ってお宅へ伺っていたそうです
おそらく出張代なんて貰わなかったでしょうね
この先生に助けられた事で涙を流すくらいに感激した人もたくさんいたでしょう
もう僕なら、天狗になって有頂天になってるかも(冷汗)。
治療師の世界では「10年やってようやくこれから」と言われています
これだけの治療家さんですら「根」をしっかり張って地道に、誠実に活動していた先輩がいたなんて…
土砂降りも1回では石に穴を穿つことができないけれど、繰り返すとき点滴よく運命の石を穿つといいます
惰性に慣れずに、日々新鮮な気持ちで積み重ねて鍛錬しながらクライアントさんと向き合っていきたいと思ってます
さー、まだまだこれから!
僕も闘病当時はとにかく良くなりたかったので、ありとあらゆる施術やら治療、民間療法は受けてきたんです
その中でも「ほぐしてくれたこの治療家さんの手のぬくもり」って忘れられずに時々思い出すなあ。
1人はもう亡くなってしまった鍼灸師さんのおばあちゃん、もう一人はアロマオイルの施術家さん。
こういった、心の芯までほぐしてくれて「根っこ」から改善してくれる治療家になりたいと日々願っていますが、これからも謙虚に、誠実に向き合いながら、足もみの学びも深めるぞと「ふんどし」を締め直した気分の1日でした。
未だ「ふんどし」をまわしたこと、ありませんけど(苦笑)。